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『パフューム ある人殺しの物語』

20061215001fl00001viewrsz150x 先日、ずっと観たかった「パフューム」を観た。

冒頭からすごい!ぐちゃぐちゃで、不衛生で活気があって。

そんな魚市場で、主人公は産み落とされる。

18世紀のパリは、下水道が整っていなかったため

窓から汚物などを道に捨てていたというが、本当だったんだな~。

そんな悪臭に満ちた世界だったからこそ、発展した香水の技術。

舞台がプロバンスに移った瞬間、ホッとした。

私も、臭うはずのない画面から、かなりキツイ臭気を浴びていたらしい。

被害にあう女性は、美しかった。

花屋の前を通った時の匂い。石けんの匂い。フルーツの匂い。。

彼女達が画面で髪をなびかせるたび、そんな匂いに包まれた。

「匂いを保存したい。」

体臭を持たない主人公の男は言う。

私も、匂いは覚えていたいと思う。

(現にジョニーと握手した時は、手をクンクンしました。^^;)

好きな人の匂い、好きな場所の匂い。

雪の匂い、雨の匂い、海の匂い、緑の匂い。。。

それは頭の引き出しにしまうものだけど、

彼はそれを、液体にしてビンに閉じ込めてしまう。

人を操れる神秘の香りを手に入れた主人公が最後に得たものは

「虚しさ」だったのかもしれない。。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

私もあのとき、呆然としながらも自分の手をクンクンしました(笑)
動物としての本能なのでしょうか(笑)

香りって目には見えないけど
とても印象に残りますよね。
「パヒューム」を観た時は
香るはずのない「映画」で香りや湿度まで感じてしまって息苦しくなってしまいました。

凡人の理解からはずれた天才って孤独なものですね。

投稿: チョコ | 2008年2月 2日 (土) 15時28分

パンダさん、こんにちは☆
お誕生日、おめでとうございます♪
パンダさんにとって良い1年になりますよう!


「パフューム」予告を見ただけで、予告も?とよくわからなかったのですが、
パンダさんの記事を読んでいて?が解けてきました。
匂いって無自覚でも、記憶されるものですよね。好きか嫌いか。
頭にインプットされたときの、感情が思い出されたり。
好きな香りが手元にあると落ち着くので、香水やポプリ、
お香などにちょっと凝っています。

投稿: | 2008年2月 3日 (日) 17時01分

パンダさん、お誕生日おめでとう。
30代最後の一年、充実したものになりますように。

私は、ユーカリの香りが好きです。
よく、アロマポットや、枕にたらしたりしています。
心も体もリラックスできます。
それから、墨の香りも大好きです。
私は、頭痛持ちだけど、子供たちに書道を教えていたら、
いつの間にか治っていたということが、よくあります。

匂いは、脳にダイレクトに伝わり、それに伴った記憶が
瞬時に蘇るっていうようなことを前にテレビで言っていました。

とても、大事なものですよね。

パフューム、観たくなりました。

投稿: tomopee | 2008年2月 3日 (日) 20時28分

チョコさん、こんにちは!

チョコさんも、クンクンしました?(笑)
少しでも匂いを記憶したかったんです。
どこかでその匂いにめぐり合ったら
また、鮮明に思い出せる気がして。

私も、映画を見ながらとても息苦しかったです。
グロテスクなシーンはあっても
こういった人間の本質を描く映画は
とても好きです。

投稿: 寝起きのパンダ | 2008年2月 4日 (月) 08時42分

蓮さん、こんにちは!

ありがとうございます!(^^)
蓮さんにお祝いの言葉をいただけて
とても嬉しいです♪

「パフューム」私もテレビの予告だけでは
訳が分かりませんでした。
裸のたくさんの男女がバタバタと倒れていく。
「??」でした。
グロテスクなシーンもありますが
とても見ごたえのある作品でした。

匂いって不思議ですよね。
気持ちにダイレクト作用します。

これからの季節、桜のアイス(食べもの!(笑))
などの匂いが恋しいです。
(でも本当の桜は、あまり香りがしませんよね。)

投稿: 寝起きのパンダ | 2008年2月 4日 (月) 08時53分

tomopeeさん、こんにちは!

お祝いの言葉、ありがとう!
最近は、言葉のプレゼントが一番嬉しいです♪

私は、寝る前にローズのコロンを手首につけます。
ユーカリの香りは知らないので、今度お店に行ったら試してみよう。

墨の香り、落ち着きますよね。
教えている間に頭痛が消えているなんて、素敵!

>匂いは脳にダイレクトに伝わり、それに伴った記憶 が瞬時によみがえる。

コレ、何度か経験があります。
だからこそ本能で手をクンクンしてしまったのでしょうか(笑)

「パフューム」とても見ごたえのある映画ですが
グロテスクなシーンもありますので苦手だったら
ご注意デス。

投稿: 寝起きのパンダ | 2008年2月 4日 (月) 09時09分

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18世紀、パリ。当時の都会は悪臭に満ちていた。その悪臭に満ちた都会に、異常に嗅覚の優れた赤ん坊が生まれた。母に産み捨てられた赤ん坊は、ジャン・バディスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)と名づけられまるで奴隷のように育てられる。彼は愛を知らず、愛を求めず、ただひたすらに「永遠の香り」を求めるのだった。フランス革命前のフランス。知ることのない世界に、私たちは華やかな想像をしてしまう。しかし、当時は入浴の習慣もなく、排泄物は道に投げ捨てられていたそうだ。道を歩いていても、いつ排泄物が降ってくるか分から... [続きを読む]

受信: 2008年2月 2日 (土) 15時29分

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